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おもしろ見聞食録
5歳の記憶②
- カテゴリー:あれこれ
- 都道府県:栃木県
- 投稿日:2009年08月18日 00:00
- 投稿者: 舟越隆裕 さん(栃木県)
そして迎えた手術の日。
ストレッチャーに乗せられて手術室に入ると、そこはとても広~い部屋。
いくつかに区切られたスペースのひとつに運ばれました。
天井の大きなひまわりのような照明にびっくり。
看護婦さんに言われるとおり数を数えるうちに、意識はなくなりました・・・。
そして、どれくらいの時間が経ったのでしょう。
次の光景はビニール越しの世界でした。
どうやら、上半身をビニールのテントのようなものに覆われているようです。
ビニールの向こうには、父や母や親せきの顔が円を描くように並んでいます。
みんな笑顔。
「お水が飲みたい」そう言ったのをはっきりと憶えています。
もちろん手術直後で水が飲めるわけはなく、
母が、ブドウ糖を染み込ませた脱脂綿で口を湿してくれました。
甘くてしあわせ~。
そこで、5歳の記憶は終わりです。
その先の退院に至る記憶はまったくありません。不思議ですね。
大好きなBEGINの曲にこんな歌詞があります。
♪明日くるはずの幸よりも
♪過ぎていく昨日の苦しみが
♪苦しみの方が愛おしい
♪愛おしいことを知りました
「生きること」と「死ぬこと」、どちらも受容れなければならないことですね。
そんなことを少しだけ、ほんの少しだけわかりかけた5歳の春でした。
コメント
4件のコメントがあります 最新3件表示
- 松本由利 さん(長崎県) 2009年08月19日 11:47
-
抱きしめたい 時の記憶 って ありますよね。
どういうわけか 子どもの頃に集中しています。
- 斉藤睦 さん(東京都) 2009年08月19日 12:58
-
「生きること」と「死ぬこと」、どちらも受容れなければならない……
ことを、5歳でわかりかけるというのは、早熟といえるでしょうね。
なんとなく①のおにいちゃんが、手術の夢の中にも出てくるのかなと思ってました。
- 舟越隆裕 さん(栃木県) 2009年08月19日 21:04
-
ぎいっつあん
それは、こわい体験ですね。想像しただけで痛くなりそう。
盲腸はやはり大人になってから切りましたが、
全身麻酔じゃないから、医者の会話とかも聞こえて、
不安もいっぱいですよね。
オカ~ン
時間が経って美化されてる面もあるのでしょうが、
とっても大切な記憶です。
今の自分と違う自分みたいな気もしますが。
斉藤さん
ちょっと大げさかもしれませんが、そんな気がするんです。
今の子どもは、身近な人の死に出会うことがすくなくなったそうですね。
生きることの意味、死ぬことの意味を理解するチャンスがなくなりがちなのかな。
そういや、手術中は、きっとおにいちゃんが夢に出てきたのかも。
守ってくれたのかもしれませんね。
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