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日本列島☆大いなる自然 / 暮らす人々

エコツーリズムって?

  • カテゴリー:遊・学
  • 都道府県:東京都
  • 投稿日:2009年02月16日 22:41
  • 投稿者: 河本 大地 さん(兵庫県)
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1月19日の話。

東京・代々木で開かれた
「エコツーリズムで地域を元気にした10の事例」
というシンポジウムに出かけてみた。

主催は日本エコツーリズムセンター。
まず、代表理事の広瀬敏通さんによる挨拶にびっくり。

「世界は今、100年に一度と言われる大不況」。
「こういう時代だからこそ、我々のやっている活動が
必要とされる」。

オバマ氏の大統領就任などを引き合いに出しながら、
今年を時代転換の「元年」と位置づけたうえで、
「地域を元気にする」、「地域の教育力を高める」ための
エコツーリズムの必要性を説かれた。
こういうかたちのエコツーリズム推進には、私も賛成である。

さて、ここから先は基調講演と事例報告が続くのだが、
「10の事例」は充実していて、
それぞれが十分に記事になるレベル。
というわけで、私の心に特に響いた部分を中心にご紹介したい。

◆吉成信夫さん(「森と風のがっこう」代表)【写真1枚目】

 *岩手県葛巻町の11世帯の集落に東京から入って13年目。
  
 *一番大事にしているのは「生活」。
  東京にいた時に考えていた温暖化防止の考え方は、
  ここではなかなか通じない。
  その地域に合った形で
  暮らし方の再編集をしていくことが大事。
  「もったいない、ありがたい、おかげさま」の精神で。
  
 *ビジョンづくりは、まず絵に描くところから。
  数字にするよりも、やりたいことが
  実現できる気がしてくる。

 *スローツーリズム
  …「グリーンツーリズムのパッケージプログラムからは
  一線を画し、土地の重層的な記憶と
  そこに流れる豊かな時間感覚にふれるツーリズムを
  私たちはあえてスローツーリズムと呼びたい」のだそう。

 *根を張ること = 未来への翼をもつこと。
  (by 田口ランディさん)
  定住しながら漂泊することは可能だ。

◆鹿熊 勤さん(ビーパル地域活性化総合研究所 主任研究員)

 *主に、山口県の祝島のお話。
  自給自足もできないレベルまで耕作放棄が進行していた。
  そこで、ブタの力で耕作放棄地の原野化を防ぐ試みを開始。
  同時に、そのブタを売っている。
  脂もなく硬い「規格外」の豚肉が高級素材として、
  耕作放棄地解消とゼロエミッション(循環型有畜複合経営)
  の「物語」つきで
  東京・西麻布のフレンチレストランで扱われている。

 *あわせて、地域の人の無農薬ビワも売っている。

 *庄内のレストラン「アル・ケッチャーノ」には、
  庄内の生産者のための優先席がある。【写真2枚目】
  が、ほとんど利用されていない。

 *小さな「きっかけ」がさまざまな学びにつながる。
  何をやっても目標を高く持てばエコツーリズムになる。

◆福井 隆さん(東京農工大学客員教授)
 
 *現在、中山間地域には約6万2千の集落がある。
  しかし、このままおいておくと20年後、30年後には…。
  これらの地域では、とにかく夢が持てなくなっている。
  【写真3枚目】

 *「長い時間の中でつちかわれてきたもの」が失われていくこと、
  人間が生きていくうえで一番大事な「食べること」が、
  風土から離れていくことが問題。

◆事例報告
 *「エコミュージアムと地域再生」
  嵯峨創平氏(環境文化のための対話研究所 代表)

 *「田んぼのがっこう」
  加納麻紀子氏(農村環境整備センター)

 *「千葉自然学校」
  佐藤初雄氏 (国際自然大学校 代表)

 *「小田急の取り組み」
  国安俊夫氏(小田急電鉄(株)CSR・広報部課長)

 *「限界集落で活動する自然学校」
  大西かおり氏(大杉谷自然学校 校長)

 *「浜比嘉島」【写真4枚目】
  江本嘉伸氏(地平線会議 代表世話人)

この中で特に印象的だったのが、
小田急電鉄の国安俊夫さんのプレゼン。
駅から駅へ3~9kmの歩くコースをつくり、
「沿線価値の向上」などに努めておられるそう。
地域の方々に「情報提供員」になってもらい、
最新のコース情報をもらう仕組みもあるらしい。

この発想は、農山村地域のバス路線にも応用できそう。
さっそく私も検討開始!

大西かおりさんによる、「限界集落」のプレゼンも
おもしろかった。
特に、「地域性を引き継ぐ人はどんな人?」という問いかけが。

地域性を引き継ぐ人、
自然と関わる仕事や暮らしをする人は、
地域に蔓延する不思議感を共有しているのだという。
山の危険な仕事をしていて神にもすがる人、
真っ暗闇に何かがいるのを感じる人などが減っている。

「地域の重要性」として下記を挙げておられた。
①多様性
 …蔓延する不思議な空気から派生する
  いろいろな事象をもつ地域社会
  ⇒「地域は日本らしさの供給源」。
②伝統ゲノム【写真5枚目】
 …「伝統技術や身体感覚は、何万人もの苦労の結晶」。

この中の「身体感覚」の部分は、
地域づくりの議論の中でも見落とされがち。
自然や地域から不思議感を抱けるような教育が
これからは必要なのかも。


「10の事例」は、それぞれ魅力的で書ききれない。
このあとの第2部「参加型ディスカッション」を、
次のブログ記事で紹介させていただこう。
http://www.burat.jp/members/writerblog/entry_disp.200612141741-3000006.200701162313-3000017.200902242257-5000097
 



コメント 

6件のコメントがあります  最新3件表示

河本 大地 さん(兵庫県) 2009年02月17日 22:05
>田代信行さん
「定住していても漂泊はできる」 。

さまざまな人や地域とつながり合いながら
UターンやIターンで暮らしをつくっていきたい方々
にとっては、きっと救われるような
本当に魅力的な言葉なのでしょうね。

田代さんはまさにそれを実践しておられる方。
「ぶらっと!」版のシンポもそのうちできそうですね。
「スローライフで地域を元気にした10の事例」。

エコツーリズムと何が違うんだろう・・・。
共有できるところがたくさんありそうです。
岡田充弘 さん(高知県) 2009年02月21日 19:52
大地さん

広瀬さんってすばらしいでしょ!

僕は3年前にあってから、ずーとフアンです。

今では毎年2回海癒に来てくれてエコセンカフェやってくれています!

http://a.kaiyu.in/?search=%B9%AD%C0%A5

エコツアーもグリーンツリズムもすべて

地域お越しなんですよね!!

どんどんつながるといいですね!

しかし大地さんも行動的ですね!
河本 大地 さん(兵庫県) 2009年02月24日 23:21
>岡田充弘さん
広瀬さん(アッパー)には、
ずいぶんいろいろな場でお世話になっていますよ。

今日のブログ記事(これの続き)もご覧いただければ幸いです。

あ、お写真の中に
エコツーリズムガイド養成講座で一緒だった
四万十楽舎の「やまんば」さんのお姿が!

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