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日本列島☆大いなる自然 / 暮らす人々
ETで地域を元気に?
- カテゴリー:遊・学
- 都道府県:東京都
- 投稿日:2008年02月18日 09:14
- 投稿者: 河本 大地 さん(兵庫県)
E.T.。
Extraterrestrial Life。
地球外生命。
いや、今回のETはエコツーリズム(EcoTourism)!
2月13~15日に、日本エコツーリズムセンターの
「エコツアーガイド養成講習会in代々木」に参加してきた。
場所は東京・代々木の国立オリンピック記念青少年総合センター。
参加者は20~40代の12名。
屋久島、上高地、四万十、吉野川でガイドや宿泊業をしている人、
横須賀でシーカヤックのスクールを開いている人、
信州でこれから農業を始める人、
大学院生、NPO活動に携わっている人など、多彩なメンバー。
それに講師7名+スタッフ数名がつくという恵まれた場になった。
内容はというと・・・
★1『目的の共有』
広瀬敏道氏(日本エコツーリズムセンター代表理事)
★2『打ち解けあいの時間』
青木将幸氏(青木将幸ファシリテーター事務所)
★3『エコツーリズム論~持続可能な社会に向けたエコツーリズム』
広瀬敏道氏
★4『エコツーリズムを事業化する』
青木将幸氏
★5『リスクマネジメント1』
海野義明氏(オーシャンファミリー海洋自然体験センター代表理事)
★6『リスクマネジメント2~エコツアーガイドの役割と責任』
広瀬敏道氏
★7『伝える技術』
佐々木豊志氏(くりこま高原自然学校代表)
★8『地元学の学び方』
福井隆氏(東京農工大学客員教授)
★9『ガイドフォーラム』
=参加者主体の意見交換 →交流会
★10『環境保全の考え方と仕組み1』
広瀬敏道氏
★11『環境保全の考え方と仕組み2~ローインパクト法』
広瀬敏道氏
★12『地域に根ざしたエコツーリズムの未来』
嵯峨創平氏(NPO環境文化のための対話研究所IDEC代表)
と、なんとも盛りだくさん!
全体を通じて焦点が当てられていたのは、
いかにエコツーリズムの理念と手法をもって
「地域を元気にするか」ということ。
地域を元気にする担い手を輩出したい!というのが
広瀬さん(ニックネーム:アッパー)の思いである。
「エコツーリズム」と聞くと、
自然環境の観察・体験をイメージされる方が多いかもしれない。
しかし、日本においてそれだけでよいかどうか。
広瀬さんなど日本のエコツーリズムを創ってこられた方々も、
1990年代に検討を重ねた頃は知床、西表島、屋久島など
人の手のあまり入っていない有名かつ原生的な自然が
念頭にあったのだそう。
しかし、2003年に環境省がモデル地区を公募したところ、
有名とはいえない農山村地域が意外にも多数応募してきた。
日本のエコツーリズムには、「自然環境」だけでなく
「生活文化」が重要であることを、思い知らされたのだとか。
観光のネタを消耗品にしない工夫や保障がエコツーリズム。
観光には、ほんものの暮らしと自然が不可欠だ。
今年4月に施行される「エコツーリズム推進法」では、
自然環境と生活文化の両方が重視されている。
これが、日本のエコツーリズムの特徴となっていきそうだ。
【写真1枚目】
これ以外で特に印象に残ったのは、青木氏による事業化のお話。
○事業化のアイディアを、ターゲットになりそうな5人に話してみる。
○得意技を明確にし、ある分野の第一人者になる。
○新規顧客の獲得で重要なのは、ターゲットの絞り込み。
○来た人をどれだけ満足させられるかが重要。
いい仕事をすれば、リピーター、口コミが期待できる。
私は今、自分のつとめている大学をベースに
さまざまなプロジェクトを企画・構想中。
「思いをカタチにする」プロセスの説明には、
納得できる点、考えさせられる点が多々あった。
大いに参考にさせていただこう。
佐々木氏の講義では、「図解の技術」の大切さが説かれた。
私は今考えているプロジェクトの数々を
図で整理し、それぞれを位置づけようとして難航。
大きく分けても12もある、私のプロジェクト。
しかし、じっくりと考えて図化した結果、
全体を通じて何を訴えたいのかが見えてきた。
私は、<多様な地域の存在意義が認められる社会>
を築いていきたいのだということに気づいた。
地域多様性が理解され、持続していける社会。
そして、この発想には、
私の生まれ育った岡山県の建部町が置かれている状況や、
スリランカをはじめとする海外各地、日本の各地への
旅の経験が大きく影響しているように思う。
その日の夜の交流会で、とある参加者が、
海外からの旅行者に英語で日本をガイドできるようになりたい
と話していた。
広瀬さんと中垣真紀子さん(日本エコツーリズムセンター)は、
こんなアドバイスをなさっていた。
「それは、留学すればできるようになるというものではない。
外国語能力とガイド能力を磨くこと、
そして日本の各地を旅してさまざまな地域や人と出会うことが重要。
日本を、多様性に満ちた国として紹介できるようにすること。」
地域の多様性を見る目をもつ。
そして、地域の誇りにつながる活動をつくっていく。
こっちのETは、地球内、地域内の生命を輝かせるための
ひとつの重要な手段になりそうだ。
***
ところで、「ぶらっと!」とエコツーリズムの考え方は
かなり親和性が高いように感じました。
何か一緒にできることがあるかもしれません。
ちなみに広瀬さんの1枚目のスライドは、高知県の大岐の浜。
地域ライター岡田充弘さんのフィールドでした!
コメント
5件のコメントがあります 最新3件表示
- 田代信行 さん(島根県) 2008年02月20日 09:50
-
ありがとうございます。
「教えていただきたいこと」というのはちょっと違っていたかもしれません。
「いっしょに考えていただきたい」といった方が・・・。
いずれまた、改めてご相談させていただきます。
よろしくお願いします。
- 野口智子 さん(東京都) 2008年02月22日 00:11
-
広瀬さん静岡県内で活動を起こされ、
ずっとこの道一筋でいらした方ですよね。
当初はまだ世間がこういう視点を理解できなかった
と思います。でも、いつお会いしても目が輝いて
熱いものを感じさせる方でした。
- 河本 大地 さん(兵庫県) 2008年02月22日 08:23
-
>野口編集長様
広瀬敏道さんは、静岡県芝川町でホールアース自然学校を
1982年に設立され、日本のエコツーリズムの動きを
中心となってつくってこられた方。
それまで、観光牧場の経営や、
インドやタイでの自給自足生活もなさっていたそうです。
分厚い経験と、先を読む目の確かさには驚かされます。
>みなさま
写真3枚目の不思議な絵、およびこのコメントの絵は、
新潟県にあるNPO「かみえちご山里ファン倶楽部」の
関原剛さんによるものです。
関原さんの大変示唆に富むご講演も拝聴したことがありますが、
今回は福井さんのレクチャーの中で紹介されていました。
農業や農村、森林などの「多面的機能」がもてはやされた
時期がありましたが、小泉政権以降、聞く機会が減ってきました。
関原さんは農山漁村地域(ここではムラ)を丸ごととらえ、
視聴覚が肥大して嗅覚・味覚・触覚が萎縮した人々を
「五感がすべて機能してバランスがとれた人」に変えていく場として
価値づけておられます。
個人的には(絵も含めて)とても面白い考え方だと思います。
みなさんのお考えもぜひ聞かせてください。

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- 肩書き:神戸夙川学院大学 観光文化学部 講師
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